充実した日々を送るために・・・。

　十年来の友人たちから勧められ、ブログを立ち上げることにしました。「やってみよう！」と思ったのは、今の日々の生活が仕事に追われて何も感じられない、考えられない日々になってしまっているから。ブログを始めたら、日々ブログに載せるネタを探すようになったというブログ先輩の友人の言葉に納得し、日々を大切に過ごすことをもう一度考えるために、自分と見つめあおうと思いました。日々感じたこと、考えたことを素直に綴っていこうと思います。よろしくおつきあいくださいな。
　
　記念すべき第1日目は、屋久島のこと。今日の朝、仕事に行く準備をしながらいつも通り「めざましテレビ」をつけたら、なんと屋久島から生中継をしているではありませんか。私が屋久島を訪れたのは、今から約10年ほど前、大学の４回生の頃でした。慣れないバックパックで、ひぃひぃ言いながら山を登ったことを覚えています。この山は、間違いなく今まで登った中で一番しんどかったんじゃないでしょうか。なぜなら、海抜0Ｍから剣山のように鋭くそびえたつ山だから。麓にいる時はハイビスカスなんかが咲いていて南国ムード満点だったのですが、山に登ると寒いのなんのって・・・。持って行ったゼリーの素を屋久島の清水で溶かし、一晩置いておいたら見事に固まっていました。麓では半そで、上ではセーターにウィンドブレーカーというくらい、気温差があってびっくりしたものです。
　
　屋久島は、縄文杉をはじめとする杉の巨木で有名ですが、あれ？社会で習いませんでした？杉って寒冷地に生えるもんですよね？私が勉強していた当時のソ連やカナダなどは、その杉を使ってパルプなんかを製造していたんじゃなかったっけ？でも、屋久島って鹿児島の南、沖縄の北ですよね？どう考えても南国ではないのに、なぜ杉・・・？普通、気候区分というのは、緯度の違いによってもたらされるものです。緯度が高いと寒い、低いと暑い。でも例外があります。そのひとつが屋久島。南国に雪という現象が生まれるのは、それは山の高さの成せるがゆえ。高度が上がるということが、緯度が上がるのと同じような状況をもたらしているのです。だから、屋久島を登っている時の感覚は、緯度の低い地から高い地へと、北へ南へ旅をしているような感覚になるのです。日本で言うと、南国九州から北海道まで移動しているような感じなのでしょうか。そう考えると、あの屋久島の生態系の不思議にただただ脱帽してしまいます。なんという奇跡、なんという偶然。特異な地形、豊かな水、そして孤立した島という状況。それら全ての偶然が重なったからこその、現在の屋久島があるのだと思います。

　そして私は忘れない。縄文杉と対面した瞬間を。あまりの生命力と力強さに圧倒されて声が出なかった。現在はあまりにも観光客が多いために根が踏まれてしまい、縄文杉の壊死を防ぐために幹の周囲に立派な柵が設けられているが、当時はちょっとまたげば超えられるような、そんなちゃちな柵だった。シーズンでなければ周囲に人もいない。見ている人は誰もいない。その柵を越えて近づくかどうかは、その人次第という状況だった。真下から見たい！間近で見たい！感じたい！という欲求はあったのだが、縄文杉の迫力がそれをさせなかったことを覚えている。どうしてもしてはいけないことのように感じたのだ。7300年の歴史の重圧に、息がつまりそうだった・・・。

　現在の私が縄文杉と対面したら、あの時と同じ重圧を感じることができるだろうか。若くて多感なあの時に比べて、今は感じることも考えることも少なくなり、日々の仕事に追われている。もう一度あの感受性豊かな自分を思い出したいと思い、そんな思いで始めたブログの記事第１号に、縄文杉のことを選んだ。いろいろなことを思い出しながら、いろいろなことを感じて生活してまいります。宜しくお願いいたします。

コメント 5

感受性、確かに僕も失いつつあるなあ。代わりに何を得ているのだろう？
とりあえず、夜露死苦ね！
by しょちょう (2006-04-25 23:57) 

いらっしゃーい！
よし、またあの頃の若い感性をこのブログを通じて取り戻せるといいね。
では、頑張っていきましょう。
by ちくりん (2006-04-26 00:29) 

先輩ブロガーのお二人様、こちらこそどうぞよろしくお願いいたしまする。できる限り更新できるよう、日々何かを感じることができる日々を送ろうと思います。
by みらの (2006-04-26 20:45) 

　う～ん、うらやましいです。
当時「しげるくん」が提示した「究極の二択」をされ、色々あって現在に至っています。詳しい話は後ほど。いろんな人がいて、いろんな要望、希望があるんだなぁということをつくづく知った、今年度でした。
５月中に一度絶対に飲みに行きましょう！
by ななめまえにすわる女 (2006-04-28 23:43) 

ななめまえにすわる女（笑）さん
いつもいろいろと貴重なご意見ありがとうございます。冷静な判断にいつも感心しております。そして、今を生きる力強さをうらやましく思っています。これからも宜しくお願いします。ぜひ個人的に！飲みに行きましょう☆
by みらの (2006-04-29 00:34)