平日って最高! [アート]
今日は都民の日。この日は授業はありません。私たち教員は、休暇を取れば休める平日です。朝から仕事に行き、早めにあがって美術館に行くことにしました。
観に行く展覧会は、六本木の新国立美術館で行われている「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展です。私はフェルメールという画家が好きです。フェルメールはオランダの画家なのですが、フェルメールの作品は、全世界でも30数点しかないそうで、すべてが門外不出の国宝並みの扱いです。そんなフェルメールの作品が日本に来るということで、かなりまえから楽しみにしていました。26日からはじまったので、混む前に行こうと誓っていました。前のダ・ヴィンチの「受胎告知」の時は、めちゃくちゃ並びましたから、このフェルメールも同じ目にあう可能性大です。日曜美術館なんかで紹介された日にゃ、もう激混みになりますので、それまでに行かなくては!ということで、平日である今日、3時から休暇をとって、行ってきました。
日程も時間もなかなかよかったのか、会場はそんなに混雑していません。入り口でも並ばなかったし、中の作品もけっこうゆっくりと観れます。まぁ、「牛乳を注ぐ女」の前では多少並びましたが、これくらいならしれてます。ゆっくりと観れたのはいいのですが、若干絵からの距離が遠いので、最前列でも細かいところまでは観れません。フェルメールともなると仕方ないのかな。ガラス張りでもいいから、もっと近くから観たかったなぁ。
やっぱ、フェルメールはいい。何の変哲もない風俗画。人々の生活を描いている作品なのに、なぜか高貴。この時間の止まったような、しかしわずかに時が流れているような空間。シーンとした部屋の中で牛乳を注ぐ音が聞こえてきそうな空気。まさに「静謐」な空間。フェルメールの作品は、多くの場合がうす暗い部屋の中です。向かって左側に窓があり、そこから光が入って主題である人物を照らすという構成。この構成が、フェルメール独自の空間をつくりだしているのです。
私は、これ以外にフェルメールの作品を観たことがあります。それは、2000年に大阪で行われた「フェルメールとその時代展」です。この時のフェルメールの作品は、なんと5点の公開。その作品は・・・。
「リュートを調弦する女」
「天秤を持つ女」
「地理学者」
「聖プラクセデス」
「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」
これで、私は覚えている限り6点のフェルメールに会ったことになります。そして、美術館でこんな本を見つけました。
この本には、フェルメールの何という作品がどこにあるのかが、描かれています。この本を片手に、いつか世界中の美術館を、フェルメールに会うためにまわりたい。とりあえずは、オランダとニューヨークです。オランダとニューヨークに行くと、フェルメールの作品の半分近くに会うことになりますから。
さて、美術館を出た私は、六本木ヒルズ方面に向かって歩きました。目的は、Cold Stoneです。ここは、アイスクリームのお店なのですが、凍った板の上でアイスクリームとフルーツなどを、店員さんが歌を歌いながら混ぜて作ってくれるアイスクリームのお店です。けっこうテレビなんかで紹介されているので、ご存知の方も多いかもしれませんが、以前日曜日に六本木に来た時に長蛇の列だったんです。たかがアイスクリームに100人以上の人が並んでいましたから、ちょっと気になってたんですよね。それで、平日である今日訪れてみると、ほとんど人は並んでいません。少し肌寒い気温だったからかもしれませんが、すぐに買うことができました。今日の私のメニューはこれ。
スイートアイスクリームに、ストロベリー、ラズベリー、ブルーベリーが混ぜられたアイスクリーム。フレッシュな果物だったので、それなりにおいしかったですが、あそこまで並んで食べるものではないかと・・・。それにしても、店員さんたちが声を合わせて歌を歌うのは、おもしろかったですよ。
店を出て、私の好きなBANANA REPUBLICのお店をのぞき、その横のカフェでスモーキングタイム。イタリアやフランスのバールやカフェのように、店の前にテーブルを並べているので、屋外コーヒーを飲むことができます。ちょっと寒かったので、今日はHotのカフェラテ。前には首都高速と高層ビル。車のネオンがひっきりなしに通ります。あぁ、都会だなぁと感じる瞬間でした。私は今東京にいるぜ!という感じです。
それにしても、平日はいいわ。美術館でもお店でもカフェでも並ばない。そしてゆっくりできる。久々にゆとりのある時間をもてました。
ゆっくり楽しめたようでよかったですねぇ(^^)
貴重な平日の休み、満喫ですね。
by kenjii (2007-10-02 02:35)
新国立美術館の入場者がはやくも200万人をこえた、というニュースに接して、これれではあと2~3年行けないなあ、と思ったところです。
ラッキーでしたね。
by スー (2007-10-02 10:22)
kenjiiさん
PM3時からの短い休みでしたが、それでも満喫できました。休日ならば、同じ時間に出てもこうはいかないでしょうね。
スーさん
新国立美術館は、収蔵品をもたずに、企画展だけを行う美術館だそうです。日展などの公募展も、東京都立美術館の改装にともない、新国立美術館にうつってくるようです。まだまだ混む状況が続くでしょうね。
by みらの (2007-10-02 21:02)
美術はいつも、2とか3とか、1度だけ汚点もありました。
が!
見るのは好き。
by ハートウォーミングキッド HWK (2007-10-02 22:47)
あら~ん、うらやましい!!
私も見たいなと思ってるんだけど、
コノトコロ美術館へはなかなか行ってないわ。
そっか、月曜日だと美術館は休みって意識があったんだけど、
新国立美術館はそうではないんだね。
これは、何とかしていく方法を考えよう!!
と思った私です。
by kabu-chan (2007-10-03 16:50)
HWKさん
私も自慢ではありませんが、絵の苦手な美術の教員です(笑)彫刻ならつくれるんだけど・・・。でも、自分でつくらなくても、良いものを見て心を充足させることは大事ですね。
Kabu-chanさん
私も月曜日だと思ってたんだけど、もしやと思って確かめると、新国立美術館の休館日は火曜日でした。結構狙いめかもよ。
by みらの (2007-10-03 21:26)
都民の日ってなんだい?
(以下、黒hilが書きました。)
イシハラをみんなで拝むの? ジーク・トキオ!
並んで入手するものには、きっと、その苦労を買うという尊い行為なんじゃないかしら。若いうちの苦労は買ってでもしろというし。僕は若くないから無理。あと、みらのさんみたいにSの人も無理。
by hil (2007-10-06 21:27)
hilさん
今までは知らなかったけど、よく考えて、みるとそうかもしれない。都庁ではきっとみんな拝んでいるんだわ。私の意識の中では、「休める平日」ってだけのものだけど。
私も並ぶのは無理。若くないから。東京って、どこでも並んでいるから、並ぶのがあたり前と思ってしまう自分が嫌になる。
by みらの (2007-10-07 00:08)