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恵方巻 [いろいろ]

 今日は節分ですね。


 うちの校長先生が、今日の朝会で恵方巻の話をしていました。最近でこそ関東でも「節分には巻き寿司」という習慣がありますが、私が上京してきた8年前は、そんなに騒がれてはいませんでした。私は関西出身なので、生まれた時からずっと「節分には巻き寿司」なんです。・・・というか、あれが関西だけの習慣だとは思いもよらず、日本全国「節分には巻き寿司」だと思っていたのです。でも、関東では節分にそんなことはしないらしく、そこで初めて、節分に巻き寿司食べるのは関西だけだったんだと気付いたんです。衝撃でした。だって、小さな時からずっと、節分の日はおばあちゃんが巻き寿司を巻いてくれ、夕飯はお吸い物と巻き寿司。おじいちゃんとおばあちゃんと私と弟で「いただきます」をしたら、食べ終わるまでしゃべってはいけなくて、全員が同じ方向を向いて巻き寿司を丸かぶりするのです。四角いテーブルに4人で座るもんだから、当然テーブルの方を向いて食べられない人もいるわけで、テーブルにお吸い物のお椀を手に取るのがとても大変でした。子どもにとって太い巻き寿司1本は、本当に辛いものがありました。でも、しゃべってはいけない。だから、かぶってはお吸い物で流し、の繰り返し。かぶっている間に、中の具がはみ出てきて、三つ葉とか、たまごとか、そんなのと格闘しながら1本を食べきるのです。私はあまり太巻きが好きではなかったので、そのうち反則なんですが、鉄火巻きにしてもらったり、ウナキュウにしてもらったりして、その細巻きをかぶることで勘弁してもらっていました。

 食べ終わったら食べ終わったで、豆を食べなくてはいけません。もちろん豆まきはしますよ。まく用の豆とは別に、食べる用の豆が別に用意されているので、これも絶対に食べなくてはいけないのです。小さい頃は、年の数+1個なんて、なんともなかったんですが、年齢を重ねるごとにだんだん辛くなる。まずは私がみんなの年齢+1
個の豆を数えるのですが、おじいちゃんやおばあちゃんなんて70個以上の豆を食べるんですからすごいもんです。私は節分の次の日が誕生日なので、あと1日であと1個多く豆を食べなくてはいけなかったところで、なんだか得したような気がしたもんです。

 もちろん豆まきもします。小さい頃は家の中にまいていました。でも掃除が大変なので、「鬼は外」は庭、「福はうち」は玄関になっていきました。でも、かならず豆まきはしていました。玄関には柊に刺した鰯の頭もありました。今は全くそういうことはしていないのですが、今考えると私って恵まれて痛んだなぁと思うんです。うちの家族は、節分には必ずこういうことをしてくれた。季節感と、願い事とが、そこにはあった。幸せだったんですね。
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